フェミニズム読史会

フェミニズム読史会の「過去の読書会」ページです。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第5回 黒人女性と白人女性が力を合わせても フェミニズム運動が進まない理由はなぜか? - ベル・フックス『フェミニズム理論』読書会

ベル・フックスの「フェミニズム理論」 作者:ベル・フックス あけび書房 Amazon この本の中で一番印象に残ったのは同じ女性として社会に対して声をあげても、黒人女性と白人女性という「人種」によって思想・環境の分断が出来てしまうことだ。「黒人女性であ…

第4回 ジェンダー/人種/職業等、多様な観点から スチュワーデスの歴史を読み解く本 - 『ジェット・セックス - スチュワーデスの歴史とアメリカ的「女らしさ」の形成』読書会

ジェット・セックス――スチュワーデスの歴史とアメリカ的「女性らしさ」の形成 作者:ヴィクトリア・ヴァントック 明石書店 Amazon 戦後、「華やかな職業」とみなされていたスチュワーデスの職業について、単にその歴史を追うだけでなく、豊富な一次資料と筆者…

第3回 自分ごととしての参政権運動 - 『サフラジェット - 英国女性参政権運動の肖像とシルビア・パンクハースト』読書会

サフラジェット 英国女性参政権運動の肖像とシルビア・パンクハースト 作者:中村 久司 大月書店 Amazon 映画「未来を花束にして」はご存じだろうか。原題は「Suffragettes(サフラジェット)」。参政権(Suffrage)を求める女性たちの活動を描いた作品である。…

第2回 内在化した差別意識の変遷 - 竹村和子『フェミニズム』読書会

フェミニズム (思考のフロンティア) 作者:竹村 和子 岩波書店 Amazon 前半はフェミニズムの歴史を辿るもので読みやすかったです。第一波フェミニズム期では女性の参政権獲得が焦点となり、階級差別やドメスティックイデオロギーは内在化されたままでした。第…

第1回 全てのオタク女性に捧げる本 - 『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち - 近世の観劇と読書』読書会

シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち:近世の観劇と読書 作者:北村 紗衣 白水社 Amazon シェイクスピア研究者でありフェミニストでもある北村紗衣さんの本を初回に選びました。フェミニズムの視点から研究されていた本で、なおかつ読書会をやろうとしている自…