フェミニズム読史会

フェミニズム読史会の「過去の読書会」ページです。

ジェンダー史

第28回 「不可視化」されてきた人々を語る大切さ~オーラルヒストリーのもつ力 - 『占領下の女性たち――日本と満州の性暴力・性売買・「親密な交際」』読書会

占領下の女性たち 日本と満洲の性暴力・性売買・「親密な交際」 作者:平井 和子 岩波書店 Amazon ※第15回~は読書会の議事録を公開用に再編集したものを掲載します※トップページからご覧になっている場合、「続きを読む」をクリックしてご覧ください 選書の…

第14回 男女とは何か、区別を生む政治的な力とは何か 歴史学への考察を促す古典 - ジョ−ン・W.スコット『ジェンダーと歴史学』読書会

30周年版 ジェンダーと歴史学 (930;930) (平凡社ライブラリー 930) 作者:ジョーン.W.スコット 平凡社 Amazon ジェンダー史を学ぶ上での古典ともいうべき本書は、1990年代に出版されて以来、多くのジェンダー史家たちに影響を与えてきました。ジェンダーとは…

第11回 文学だからこそ残せる歴史がある - スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 『戦争は女の顔をしていない』読書会

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫) 作者:スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ 岩波書店 Amazon 本作は、第二次世界大戦に従軍したソ連女性たちの証言を集めた作品です。作中に「フェミニズム」や「ジェンダー」等の用語は登場しませんが、フェミニズム…

第10回 女性のジェンダー規範の確立と揺らぎ - 『南北戦争のなかの女と男――愛国心と記憶のジェンダー史』読書会

南北戦争のなかの女と男――愛国心と記憶のジェンダー史 作者:ニナ・シルバー 岩波書店 Amazon 現代米国の人種問題を考える上で、南北戦争の評価は今日まで影響していると語られることが多い。北・南部の男女は南北戦争に何を見出し、誰のために戦ったか。著者…

第6回 ”役に立たない”学問を学んできた女子たちへ - 『夢みる教養 - 文系女性のための知的生き方史』読書会

夢みる教養:文系女性のための知的生き方史 (河出ブックス) 作者:小平 麻衣子 河出書房新社 Amazon 明治時代以降の日本人女性をめぐる「教養」の歴史を著した本です。女性にとっての「教養」とは常に抑圧とセットのものでした。女性は音楽や絵画、文学などが…

第4回 ジェンダー/人種/職業等、多様な観点から スチュワーデスの歴史を読み解く本 - 『ジェット・セックス - スチュワーデスの歴史とアメリカ的「女らしさ」の形成』読書会

ジェット・セックス――スチュワーデスの歴史とアメリカ的「女性らしさ」の形成 作者:ヴィクトリア・ヴァントック 明石書店 Amazon 戦後、「華やかな職業」とみなされていたスチュワーデスの職業について、単にその歴史を追うだけでなく、豊富な一次資料と筆者…

第1回 全てのオタク女性に捧げる本 - 『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち - 近世の観劇と読書』読書会

シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち:近世の観劇と読書 作者:北村 紗衣 白水社 Amazon シェイクスピア研究者でありフェミニストでもある北村紗衣さんの本を初回に選びました。フェミニズムの視点から研究されていた本で、なおかつ読書会をやろうとしている自…