本著は筆者が男性政治学者であり、『最初にジェンダーに関心を示したと自負(p.265)』している方が記したものである。第6章では『男女雇用機会均等法ならびに男女共同参画社会基本法へ』と題し、1972年に施行された男女雇用機会均等法など、ちょうど私たちの親世代が思春期を迎えている時期の女性学の動きを見ることが出来たのが新鮮だった。
しかし、第1章の英参政権運動で婦人参政権協会全国同盟NUWSSを過激派(p.16)と記述しているものの、実際は穏健派ではなかったか?といった情報の誤り?がいくつか見受けられた。本を読む際は情報を鵜吞みにせず、大まかな内容を捉えつつ、詳細に読み込んでいくのが重要であると今回の読書会では痛感した。(文責:kimiko)
概要
開催日:2021年
オリジナルサブタイトル
※読書会のまとめとして、自分なりのサブタイトルを各自で考えて発表しています。
「女性運動の群像」(アントニン)
「大嶽秀夫が『フェミニズム』を斬る!」(はりねずみ)
「日本のフェミニスト 右翼とネオリベラリズムの間で」(berner)
「"傍観者"の視点から」(アズシク)
「頑張れ!!日本の女!!」(ゲスト)
「『カテゴライズ』する・されることへの息苦しさ」(kimiko)